オイル・油 健康

[まとめ]健康に良いオイルの使い方・成分別ランキング

 

 

 

・健康に良いオイルでも成分の良いオイルが多いのはどれ?

・健康に良い加熱調理向きのオイルはどれがいい?

・健康に良い手に入りやすいオイルはどんなのがある?

 

こういったお悩みに答えます。

 

 

 

目次

・健康に良いオイルの脂質の種類別ランキング

・健康に良い加熱調理向きのオイルのランキング

・購入のしやすい健康に良いオイルのランキング

 

 

 

オイルを選ぶときにオイルにどのくらい欲し成分が入っているかわからなくて困ったり、同じ成分の入っているオイルでもどちらが良いのか比較して自分に合ったものを選びたいけど、どのオイルが良いかわからなくて困ったことはありませんか?

オイルの種類は沢山あるけれど、使っているオイルがなくなった時にオイルがすでに売り切れていたら、代わりに使えるオイルを探すのに時間と労力がかかって大変です。

オイル選びで困らないためにこの記事では、健康に良い脂質の多いオイル、加熱調理に向いているオイル、入手しやすいオイルに分けて、成分が多く含まれていて料理にも使える種類が豊富なオイルをランキングでご紹介していきます。

 

 

 

健康に良いオイルの脂質の種類別ランキング

 

 

 その1: オメガ3を多く含むオイルランキング

 

1位:チアシードオイル(約63%)

2位:えごま油(約60%)

3位:アマニ油(約55%)

4位:サチャインカインチオイル(約50)

5位:カメリナオイル(約36%)、

 

オメガ3を多く含むオイルには、他にもローズヒップオイル、松の実オイル、ヘンプシードオイル、ウォールナッツオイル、ブラックラカントオイル(カシスオイル)、という種類もあります。

オメガ3にはいくつか種類があり、植物由来のオイルに含まれているオメガ3はαリノレン酸と呼ばれている脂質です。植物由来のオイル以外でオメガ3を多く含む食べ物には、マグロの脂身、サンマ、イワシ、サーモン、サバなど魚があります。

魚に含まれるオメガ3はDHA・EPAなどが多く、DHA・EPAはαリノレン酸を使って人間の体内で合成して作ることもできます。DHAは脳や網膜、EPAは炎症を抑える物質の材料や血液を固まりにくくする役割があります。

αリノレン酸から作られるDHA・EPAの量は個人差があります。DHA・EPAを効率よく摂りたい場合は、植物由来のオイルよりは魚を食べることをおすすめします。

 

 

その2:オメガ5を多く含むオイル

 

ザクロオイル(約78%)

 

オメガ5は、ザクロオイル以外のオイルには、ほとんど含まれていません。ザクロオイルはザクロの種子を原料にして作られるオイルで、プニカ酸と呼ばれる成分が多く含まれています。

プニカ酸はアンチエイジングに良いと言われていて、身体の中でつくりだせない種類の脂質です。脂質の種類では多価不飽和脂肪酸というグループに分けられています。

 

 

その3:オメガ6を多く含むオイルランキング

 

1位:月見草油(約81%)

2位:マラクジャオイル(パッションフルーツオイル:約70%)

3位:ボラージオイル(約62%)

4位:グレープシードオイル(約61%)

5位:ブラッククミンシードオイル(約56%)

 

オメガ6を多く含むオイルには、他にも綿実油(約55%)、小麦胚芽油(約53%)、パンプキンシードオイル(約51%)、大豆油(約51%)、コーン油(約48%)、ごま油(約41%)、カヤ油(約41%)、米油(約37%)、ピーナッツオイル(約36%)、ゆずシードオイル(約35%)、アルガンオイル(約33%)、タマヌオイル(約30%)、ピスタチオオイル(約30%)、などがあります。

植物由来オイル以外にオメガ6が含まれている食べ物には、鶏肉や豚肉、ファストブレットなどがあります。焼いた鶏のひき肉100gとファストブレット100g比べると、鶏のひき肉の方が飽和脂肪酸少なく、オメガ6の量も少なくたんぱく質などの他の栄養が摂れます。

ファストブレット100gには、約20gの飽和脂肪酸と約18gのオメガ6が含まれています。ファストブレットはオメガ6も多いけれど、飽和脂肪酸も多いので、食べ物でオメガ6を摂る時は鶏肉にした方が良いです。

 

 

その4:オメガ7を多く含むオイルランキング

 

1位:シーバックソーンオイル(サジーオイル:約37%)

2位:ヘーゼルナッツ(約24%)

3位:ゆずシードオイル(約22%)

4位:マカダミアナッツオイル(約21%)

 

オメガ7が含まれているオイルは種類が少ないです。オイル以外の食べ物でオメガ7が含まれているものには、牛肉・鶏肉・豚肉などの肉類、魚、ナッツ類があります。

肉類や魚に含まれているパルミトレイン酸の量は脂質全体の約3%~6%です。ナッツ類の場合は、ほとんどのナッツはパルミトレイン酸の量が少ないですが、マカダミアナッツには20%くらい含まれています。

オイル以外の食べ物でオメガ7を摂りたい場合は、ヘーゼルナッツかマカダミアナッツを食べると良いです。

 

 

その5:オメガ9を多く含むオイルランキング

 

1位:カスターオイル(ひまし油:約92%)

2位:椿油(カメリアオイル:約85%)

3位:紅花油(サフラワー油:約81%)

4位:ティーオイル(茶油:約80%)

5位:オリーブオイル(約75%)

 

オメガ9を多く含むオイルには、他にもひまわり油(約75%)、ピーカンナッツオイル(約73%)、プルーンシードオイル(約70%)、マルラオイル(約70)、アボカドオイル(約66%)、アーモンドオイル(約66%)、菜種油(キャノーラ油:約64%)、アサイーオイル(約60%)、マカダミアナッツオイル(約58%)、などがあります。

オメガ7とオメガ9が含まれる量が多いオイルが欲しい場合は、マカダミアナッツオイルやヘーゼルナッツオイルを選ぶと良いです。

 

 

 

健康に良い加熱調理向きのオイルのランキング

 

 

 その1:短時間加熱ができるオメガ3のオイルランキング

 

1位:チアシードオイル

2位:サチャインカインチオイル

3位:カメリナオイル

4位:ヘンプシードオイル

5位:ピーカンナッツオイル

 

オメガ3は他の油に比べて熱や空気で酸化しやすいので、サラダのドレッシング、ヨーグルトに混ぜるなど、そのままで食べることが多いです。

オメガ3を多く含むオイルは基本的には加熱調理には向いていませんが、サチャインカインチオイルなどは短時間であれば加熱調理ができます。

ヘンプシードオイル、ピーカンナッツオイルはオメガ3を含む量は20%未満ですので、オメガ3を多くとりたい場合はチアシードオイル、サチャインカインチオイル、カメリアオイルを使う方が良いです。

 

 

  その2:加熱ができるオメガ5

 

なし

 

ザクロオイルは生食でしか使えないので、料理に使う場合はジュースやアイスクリームなどに混ぜて食べる方が良いです。

オイル自体が少しクセのあるオイルといわれているので、使う時は食べるものに少し混ぜて使う方が良いです。

 

 

その3:加熱ができるオメガ6のオイルランキング

 

1位:マラクジャオイル(パッションフルーツオイル)

2位:グレープシードオイル

3位:綿実油

4位:ヘンプシードオイル

5位:大豆油

 

オメガ6を多く含むオイルの中で加熱調理ができる他のオイルには、コーン油、ごま油、カヤ油、米油、ピーナッツオイル、アルガンオイル、があります。

この中で温度の高い調理に向いているオイルは、米油です。炒め物以外に揚げ物にも使うオイルを選ぶ場合は、米油がおすすめです。

 

 

その4:加熱ができるオメガ7のオイルランキング

 

1位:ヘーゼルナッツオイル

2位:ゆずシードオイル

3位:マカダミアナッツオイル

 

 

その5:加熱ができるオメガ9のオイルランキング

 

1位:カスターオイル(ひまし油)

2位:椿油(カメリアオイル)

3位:紅花油(サフラワー油)

4位:ティーオイル(茶油)

5位:オリーブオイル、

 

オメガ9のおいるは、他のオイルに比べて熱で酸化しにくいため、加熱料理できるオイルの種類が多くあります。

加熱料理できる他のオイルには、ひまわり油、ピーカンナッツオイル、プルーンシードオイル、マルラオイル、アボカドオイル、アーモンドオイル、菜種油(キャノーラ油)などがあります。

この中で温度の高い揚げ物などの調理に向いているオイルは、菜種油(キャノーラ油)です。

料理だけでなく揚げ物にも使う油を選ぶ場合は、菜種油(キャノーラ油)よりは米油の方が身体に害が少ないのでおすすめです。

 

菜種油(キャノーラ油)を食べない方が良い理由については、他の記事でまとめて解説しているので、興味のある方はこちらをご覧ください。<[まとめ]キャノーラ油は健康に悪い理由と健康に良いオイル

 

 

 

購入のしやすい健康に良いオイルのランキング

 

 

こんなに良いオイルがあるなら使ってみみたいと思う方もいるかもしれませんが、使う前に重要なことが一つあります。それは、そもそも売っていないオイルは買えないから使えません。

そこで、ネットやお店を探して実際に売っているのかどうかを調べ、入手しやすいオイル、珍しいオイルをランキングにまとめました。

 

 

その1:ネット、輸入品店、スーパーなどで購入できる健康に良いオイルランキング

 

1位:オリーブオイル、ごま油、米油

2位:えごま油、アマニ油、グレープシードオイル、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツオイル

3位:チアシードオイル、サチャインカインチオイル、カメリナオイル、椿油(カメリアオイル)

 

いくつかメーカーの違うオイルが販売されていることが多いオイルはオリーブオイルですが、品質を重視するとオイルの種類はかなり減ります。

えごま油は国産の原料を使っているものもありますが、安いものは輸入した原材料を使っている商品が多いです。アマニ油は、輸入した原材料が使われることが多く、原料が国内産のものは数が少ないです。

どのオイルも良いオイルですが、原材料・製法が良いものを選ぶ場合はオイルによって種類が少なくなります。

原材料や製造方法が良いオイルが欲しい場合は、チアシードオイル、えごま油、アマニ油、サチャインカインチオイル、グレープシードオイル、マカダミアナッツオイル、椿油、オリーブオイル、から選ぶと良いオイルが見つかりやすいのでおすすめです。

 

 

その2:販売しているメーカーが少ないオイルランキング

 

1位:ザクロオイル、シーバックソーンオイル(サジーオイル)、ブラッククミンシードオイル、月見草油、ボラージオイル、カスターオイル(ひまし油)

2位:ティーオイル(茶油)

3位:紅花油(サフラワー油)

 

紅花油には、オメガ9のオレイン酸が多いタイプ、オメガ6のリノール酸が多いタイプがあります。

紅花油はいくつか販売されていますが、低温圧搾法でつくられたオレイン酸の多いタイプのオイルは販売されている量が少ないです。

そして、ザクロオイル、ボラージオイル、ブラッククミンシードオイル、シーバックシーバックソーンオイル(サジーオイル)、カスターオイル(ひまし油)は、販売しているメーカーが少ないです。中には1g当たりの単価が高価なものもあるので、選ぶときは慎重に選んだ方が良いです。

 

 

その3:ネットでは入手が難しいオイル

 

1位:ゆずシードオイル

2位:マラクジャオイル(パッションフルーツオイル)

 

販売されているかどうか調べてみるとオイルとしては存在していますが、食用として販売されているオイルを見つけられませんでした。

ゆずを原料としたオイルは、香料に使うオイルとしてわずかではありますが販売されています。

マラクジャオイルはオイルとしては存在していますが、どのくらいの量からいくらで販売されているのか不明です。

もし見つけたら、ご興味のある方は試してみるといいかもしれません。

 

 

 

まとめ

 

 

どのオイルも良いオイルですが、実際に買うとなると入手が難しかったり、製造方法や原材料の良いオイルになると種類が少ないものもあります。

健康に良いオイルでも食べてみて合わない時は、食べやすいオイルに変えることも必要になるので、オイルを選ぶ時の参考にしてみて下さい。

この記事では、健康に良いオイルの脂質の種類別ランキング、健康に良い加熱調理向きのオイルのランキング、購入のしやすい健康に良いオイルのランキングをご紹介しました。

他の記事では、健康に良い種類のオイルの比較した結果や健康に良いおすすめオイルをご紹介していますので、興味のある方は合わせてそちらもご覧ください。

 

 

健康に良い種類のオイルの比較した結果に興味のある方は、こちらをご覧ください<[比較結果のまとめ]健康に良いオイルを見つけやすいのはどれ?

 

 

健康に良いおすすめのオイルに興味のある方は、こちらをご覧ください<健康に良いおすすめオイルはどれ?健康におすすめオイルをご紹介

 

 

 

参考文献

読むオイル事典/YUKIE/株式会社 主婦の友社

植物油の事典/山田豊文/株式会社 毎日コミュニケーションズ

文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸組成表編-可食部100g-肉類」

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