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[まとめ]キャノーラ油は健康に悪い理由と健康に良いオイル

 

 

 

・キャノーラ油って健康に良いのは何で?

・健康に良いキャノーラ油ってある?

・そもそもキャノーラ油って健康に良いの?

 

こういったお悩みに答えます。

 

 

目次

・キャノーラ油は健康に悪いので食べない方が良い理由

・キャノーラ油と菜種油の違い

・キャノーラ以外の健康に良いオイル

 

 

 

キャノーラ油は健康に悪いので食べない方が良い理由

 

 

その1:2015年から健康に悪いと言われていた

 

キャノーラ油の健康に害があることは、2015年ごろに明らかになっていたようです。具体的には、ラットの実験で腎臓障害、脳出血、膵臓の障害、糖尿病になる可能性が高くなることがわかっていました。

実験では落ち着きがなくなったり、テストステロンというホルモンの量が減ることがわかり、脳の働きやホルモンにも害がある可能性が高いことがわかっています。

動物実験で問題がないと言われていても人間が食べたら身体に悪いものもあります。実験で身体に悪いと言われているのであれば、食べたら身体に悪い可能性が高いキャノーラ油は食べない方が良いです。

 

 

その2:テンプル大学の研究で害があると言われている

 

2017年に発表されたテンプル大学が行ったラット実験では、脳の記憶力が低下すると言われています。

これは脳を守る働きのあるたんぱく質が少なくなり、認知症の原因になると言われている「アミロイドβ42」という物質が脳にたまり付いてしまうのが原因とされています。

そのため、キャノーラ油を食べると人間の脳の記憶力にも影響があるのではないかといわれています。

 

 

その3:油を作る時の方法に健康に悪いものがある

 

油には、4種類の製法があります。低温圧搾法、圧搾法、抽出法、圧抽法、ですが、この中で油の酸化が少ない作り方は低温圧搾法です。

圧搾法は高温で加熱するため、原材料に含まれる成分が熱で壊れてしまうこともあるので、あまりおすすめできません。

圧搾法でつくったものでも精製されたものは、精製する時に添加物を加えて作られるものもあります。

価格の安いオイルには圧搾だけでなく添加物を加えて精製して作られているものが多くあるので、価格の安いものは使わない方が良いです。

 

 

 

キャノーラ油と菜種油の違い

 

 

その1:キャノーラ油は菜種を品種改良してできた油

 

もともと菜種油は、エルカ酸という種類の油が多く含まれていて、エルカ酸の多い菜種でつくられる油を菜種油といいます。

菜種油は、ラットの実験で長期間摂り続けると心臓に脂肪をためやすくするエルカ酸、甲状腺肥大を起こしやすくなるグルコシノレートというものが含まれていることがわかりました。

そこで、オレイン酸を多くなるよう品種改良して作られたのが、キャノーラ種と呼ばれる菜種です。このキャノーラ種の菜種で作った油がキャノーラ油です。

2種類の油に含まれる脂質の違いとしては、キャノーラ油はオメガ9系のオレイン酸が多く、菜種油はオメガ9系のエルカ酸が多いのが特徴です。そして、市販で売られているものに多い菜種油と呼ばれる種類にはキャノーラ油が多いです。

パッケージに菜種油と書かれているけどオレイン酸が多いといわれる菜種油を見たことはありませんか?菜種油でもオレイン酸が多いと書かれているものはキャノーラ油なので、食べない方が良いです。

 

 

その2:菜種油はオメガ9のエルカ酸を多く含むオイル

 

菜種油は、エルカ酸を約40%くらい含まれているオイルで、エルカ酸を多く含む他のオイルにはマスタードオイルがあります。

菜種油に含まれるエルカ酸は、キャノーラ油に含まれるオレイン酸と同じオメガ9と呼ばれる一価不飽和脂肪酸の種類です。

オレイン酸は特に身体に害はない種類の油ですが、同じ一価不飽和脂肪酸の仲間でもエルカ酸は身体に悪いので、菜種油を使うのはやめた方が良いです。

 

 

その3:キャノーラ油はオメガ9のオレイン酸を多く含むオイル

 

キャノーラ油はオメガ9のオレイン酸が約64%と含まれるオイルです。オレイン酸を含む量が似ているオイルとしては、アボカドオイル、アーモンドオイル、マカダミアナッツオイルがあります。

キャノーラ油は、原材料は遺伝子組み替えでオレイン酸を多く含むように改良したキャノーラ種の菜種です。

スーパーやネットで売られている多くの菜種油はオレイン酸の多く含むキャノーラ油で、値段もアボカドオイルやマカダミアナッツオイルと比べると安い商品が多いです。

キャノーラ油と他のオイル比べると値段はが安く入手しやすいですが、キャノーラ油は使わない方が良いです。

理由は、身体に悪い油を食べれば、体調を崩したり病気の原因になることがあるからです。人間の脳の約60%は油でできていて、油は細胞膜やホルモンの材料になる大切な栄養です。

オメガ9の多いオイルを使いたい場合は、エクストラバージンオリーブオイルやマカダミアナッツオイルの方が良いです。

 

 

 

キャノーラ油以外の健康に良いオイル

 

 

その1:似たような成分のオイルが欲しい時は、アボカドオイルかアーモンドオイルがおすすめ

 

キャノーラ油に成分が近いオイルには、アボカドオイルとアーモンドオイルがあります。

2つの違いは、原材料以外にオメガ6のリーノール酸という脂質と飽和脂肪酸の量が違います。

アーモンドオイルはリーノール酸が約25%含まれていますが、アボカドオイルは約12%とリノール酸が少ないです。

飽和脂肪酸の量は、アボカドオイルには約14%、アーモンドオイルには約8%含まれています。

オメガ6は身体の中で作れないので食べ物から摂る必要がある脂質ですが、食べ過ぎるとアレルギーや認知症などの原因になると言われています。

飽和脂肪酸は摂りすぎると心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病になる可能性が高くなると言われています。

オメガ6が少ないオイルを使いたい場合はアボカドオイル、飽和脂肪酸の量が少ないオイルを使いたい場合はアーモンドオイルがおすすめです。

 

飽和脂肪酸やオメガ6などの油の健康への影響に興味のあり方は、こちらをご覧ください<[まとめ]油に含まれる脂質の種類と健康への影響を解説

 

 

その2:料理用のオイルは、オリーブオイルかマカダミアナッツオイル

 

アボカドオイルもアーモンドオイルも加熱調理ができますが、オレイン酸を多く含むオイルを料理に使いたい場合は、オリーブオイルかマカダミアナッツオイルの方が良いです。

オリーブオイルは、オメガ9のオレイン酸が多く含まれる種類のオイルの中でも他のオイルと比べて値段が安く入手しやすいです。

マカダミアナッツオイルは、オレイン酸以外にオメガ7と呼ばれるパルミトレイン酸が含まれています。

オレイン酸はとパルミトレイン酸は一価不飽和脂肪酸と呼ばれていて、一価不飽和脂肪酸の中でもオレイン酸とパルミトレイン酸は身体に害が少ない種類の油です。

オリーブオイルもマカダミアナッツオイルも加熱料理ができ、マカダミアナッツオイルは優しく甘い香りがするのでお菓子づくりにも使えます。

キャノーラ油より身体に良いオイルを選ぶのであれば、料理用にはオリーブオイル、製菓用にも使う場合はマカダミアナッツオイルがおすすめです。

料理に使える油については別の記事で解説をしていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

 

料理に使える油に興味のある方は、こちらをご覧ください。<料理に使う健康に良い油はどう選ぶ?健康に良い料理用の油を解説

 

 

その3:揚げ物に使うなら、米油がおすすめ

 

揚げ物はあまり身体によくないですが、食べたい時もあると思います。キャノーラ油以外で揚げ物に使えるオイルには、米油があります。

オリーブオイルやマカダミアナッツオイルなど他のオイルでも揚げ物はできますが、米油は香りにクセがなく、天ぷら、コロッケ、エビフライなどを作る時に食材を美味しく作ることができます。

揚げ物をする時はオイルを沢山使うことになるので、オリーブオイル、マカダミアナッツオイル、米油の価格を比較すると米油が一番安いです。

揚げ物に使うオイルを選ぶのであれば、米油がおすすめです。揚げ物が健康に悪い理由と揚げ物に使える油については別の記事で解説をしていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

 

揚げ物が健康に悪い理由と揚げ物に使える油に興味のある方は、こちらをご覧ください。<揚げ物の油が健康に悪い理由と食べたい時の対処法のまとめ

 

 

 

まとめ

 

 

キャノーラ油がオレイン酸を多く含むので健康に良いと言われることもありますが、キャノーラ油以外にも健康に良いオイルはあります。

そして、身体に必要な油はオイルだけでなく食べ物からも摂ることができます。オレイン酸もパルミトレイン酸も必要でればヘーゼルナッツを食べれば、食物繊維や他の栄養と一緒に摂ることができます。

基本的にバランスよく食事を摂っていれば、1日に必要な脂質は充分摂れます。健康のために必要なオイルはアマニ油かえごま油が良いと思いますが、食事だけでは他の脂質をバランスよく摂るのが難しい時もあります。

毎日食べているものが身体をつくるので、健康のためにオイルを使うのであればキャノーラ油を使うのはやめて、他のオイルを使った方が良いです。

おすすめのオイルは、アマニ油、えごま油、カメリナオイル、マカダミアナッツオイル、オリーブオイル、ごま油です。どうしても揚げ物をつくる時は米油がおすすめです。

この記事では、キャノーラ油は悪いので食べない方が良い理由、キャノーラ油と菜種油の違い、キャノーラ以外の健康に良いオイルをご紹介しました。

他の記事では、健康に良いおすすめのオイルや健康に良いオイルを種類別に原材料・製法を比較した結果を紹介しているので、興味ある方はそちらもご覧ください。

 

 

健康に良いおすすめオイルに興味のある方は、こちらをご覧ください<健康に良いおすすめオイルはどれ?健康におすすめオイルをご紹介

 

 

健康に良いオイルを種類別に原材料・製法を比較した結果に興味のある方は、こちらをご覧ください<[比較結果のまとめ]健康に良いオイルを見つけやすいのはどれ?

 

 

 

参考文献

オリーブオイル・サラダ油はやめなさい!

-オイル・油, 健康