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[まとめ]ニセモノのエクストラバージンオリーブオイルは健康に悪い

 

 

・健康に悪いオリーブオイルがあるって本当?

・どんなものが健康に悪いオリーブオイル?

・健康に悪いオリーブオイルの見分け方は?

 

こういったお悩みに答えます。

 

 

目次

・健康に悪いエクストラバージンオリーブオイルが多い理由

・本物のエクストラバージンオリーブオイルの選び方

・本物のエクストラバージンオリーブオイルと健康に悪いオイルの違い

 

 

 

 

オリーブオイルは健康に良いと別の記事では書きましたが、正確には本物のエクストラバージンオリーブオイルは身体に良いです。

健康に悪いエクストラバージンオリーブオイルにあるのかというとあります。

エクストラバージンオリーブオイルでも健康に悪いと言われる理由は、日本で販売されているエクストラバージンオリーブオイルの中には、ニセモノのエクストラバージンオリーブが沢山あるからです。

健康に良いと思って食べていたら、酸化したオイルが原因で体調不良や病気になる可能性もあります。

この記事では、健康に悪いエクストラバージンオリーブオイルが多い理由、オイルの選び方、良いオイルと悪いオイルの特徴を知って、オイル選びの参考にして頂ければ幸いです。

 

 

 

健康に悪いエクストラバージンオリーブオイルが多い理由

 

 

その1:日本にはエクストラバージンオリーブオイルの基準がない

 

海外では国際オリーブオイル協会(IOC)に加盟している国があり、加盟している国では協会の基準でエクストラバージンオリーブオイルとして基準を満たしたものを販売しています。

日本の場合は、日本農林規格(JAS)があるけれど、エクストラバージンオリーブオイルの基準はありません。

オイルがどのくらい酸化しているかをみるために数値で表したものを酸度といいますが、日本農林規格の基準ではオイルの酸化を表す数値に酸価という数値が使われています。

少しややこしいので酸度で日本農林規格でのオリーブオイルの基準を簡単に解説すると、未精製でオリーブ特有の香りのある酸度1%以下(酸価2%以下)のものはオリーブオイル、精製したもので香りや味が良い酸度0.3%以下(酸価0.6%以下)のものは精製オリーブオイル、の2つがあります。

国際オリーブオイル協会では9つの基準がありますが、エクストラバージンオリーブオイルの条件を簡単にまとめると、オリーブの実だけを原料に化学溶剤を混ぜずに絞ったオイル、酸度が0.8%以下のもの、専門のオリーブオイル鑑定士が行う官能検査の基準を満たしたもの、の3つです。

日本は、国際オリーブオイル協会に加盟していません。日本農林規格の条件を満たしていれば、国際オリーブオイル協会の基準ではバージンオリーブオイルと言われているものでも、エクストラバージンオリーブオイルとして販売できます。

 

 

その2:船で日本に輸入されたオリーブオイルは酸化していることが多い

 

エクストラバージンオリーブオイルを簡単にわかりやすく解説すると、新鮮なオリーブを収穫してすぐに低温で絞って作ったオリーブ100%のジュースです。

新鮮なオリーブを使って作っているので、高温になれば中身が悪くなります。しかも、日持ちもしないです。

安いコストで輸入するために船で温度管理がされないまま輸入されているものは、コンテナの中が高温になりオイルの酸化が進んでます。

日本に着いてから販売されるまでに時間がかかっていることもあるので、ラベルに書かれている酸度が0.8%以下のオイルでも酸化しています。

オイルは光・熱・空気で酸化しやすいため、冷蔵保管で輸入されていない安いオイルは酸化していることが多いです。

輸入されているものの中には、保管状態が悪いものは開封してみるとカビ?のような臭いがするものもあります。

 

 

その3:原産国や原材料名と中身が違うものがある

 

他のオイルもそうですが、原産国がスペインやイタリアでも中身は別の産地のオイルが入っていることもあります。

理由は、オイルがボトルに詰められたところが原産国になるからです。

原産国がラベルに書いてあってもどこのオイルかわからないものの中には、原料に大量の農薬を使って作られたオイルもあります。

オイルの中には、違うオイルを混ぜて作っているものもあるので、エクストラバージンオリーブオイルはラベルやボトルの見た目だけでは本物かどうかはわからないです。

 

 

 

本物のエクストラバージンオリーブオイルの選び方

 

 

その1:色の濃い遮光瓶に入っているものを選ぶ

 

遮光瓶に入っていないものは買わない方が良いです。理由は、オリーブオイルは日光や蛍光灯などの光でも酸化するので、光を通さない工夫が必要だからです。

エクストラバージンオリーブオイル自体は良いものですが、酸化したものは健康に悪いので、選ぶときは色の濃い遮光瓶の方が良いです。

ペットボトルの容器はオイルに熱が伝わりやすく酸化しやすいので、やめておいた方が良いです。

 

 

その2:酸度が酸度0.8%以下のものを選ぶ

 

オイルが酸化すると遊離脂肪酸が油の中でつくられるので、遊離脂肪酸が100gのオイルの中にどの程度あるかを数値で表したものを酸度と言います。

例えば、100gのオイルの中に1gあれば酸度は1%です。酸価は、1gのオイルに含まれる遊離脂肪酸を中和するために必要な水酸化カリウムの量でオイルの酸化を数値で表したものです。

酸度は酸価から計算することができ、計算式は酸価(mg)✕0.503=酸度(%)です。

オイルのラベルに酸度で表示されているものは、酸度0.8%以下のものを選んだ方が良いです。酸価で表示されているものは、酸度1.6%未満のものを選ぶと良いです。

 

 

その3:オーガニック認証マークのあるものを選ぶ

 

原材料に農薬が使われていないものかどうかを見分ける方法としては、オーガニック認証マークがついているものを選ぶと良いです。

国によってオーガニック認証マークは違いますが、日本では有機JAS、アメリカではUSDA、EUではEuroleaf(ユーロリーフ)などがあります。

 

 

その4:低温圧搾法(コールドプレス)を選ぶ

 

オイルを選ぶときには、低温圧搾法のものが良いです。

低温圧搾法は、溶剤などを加えずに、原材料を低温で絞ってオイルを作る方法です。

オイルを選ぶときは、商品のラベルに書かれている表示を確認します。

ラベルにオイルの製造方法が書いてないものもあるので、低温圧搾法と書いてある方を選ぶと良いです。

 

 

その5:値段が安すぎるもの、高すぎるものは選ばない

 

値段だけで判断するのは難しいですが、500mlの値段が数百円のものは、エクストラバージンオリーブオイルではない可能性が高いです。

どこの国でつくられているオリーブオイルかにもよりますが、イタリアの本物のエクストラヴァージンオリーブオイルは500mlを数百円で売れるほど安く作ることができません。

逆に値段が高ければいいというものでもないです。理由は、オリーブオイルを作る場所、人件費、輸送されるのにかかる費用などによって値段が変わるからです。

商品のラベルに収穫時期が書いてあるものは、収穫時期から6カ月以上経っているものは酸化が進んでいるので、やめておいた方が良いです。

 

 

その6:ラベルに生産国、原材料、原材料の品種が書いてあるものを選ぶ

 

原産国はボトル詰めした場所を記載するので、オリーブオイルは別の場所でつくったものでもボトル詰めした場所が記載されます。

原産国だけで判断するのは難しいですが、原産国や原材料が書かれていないものはやめた方が良いです。

理由は、原産国、原材料、品種が書けないものは、エクストラバージンオリーブオイル以外に精製したオリーブオイルや別のオイルを混ぜていたりする可能性が高いからです。

 

 

その7:コンクールなどで受賞歴があり、JOA認定マークがあるものを選ぶ

 

ラベルを見てもわかりづらい時は、国際コンクールなどの受賞歴があり、日本オリーブ協会のJOA認証マークのついているエクストラバージンオリーブオイルを選ぶと良いです。

理由は、認定マークはマークの取得に条件を満す必要があること、国際コンクールで受賞歴のあるものもある一定基準を満たしていないと賞をとれないからです。

ラベルを見ても原産国の記載もなく、JOA認証マークやコンクールの受賞歴のないもので、値段が高いものはやめておいた方が良いです。

日本国内ではオリーブジャパンで行われるコンテストがあるので、オリーブジャパンのコンテストで受賞歴のあるものを選ぶと良いです。

 

 

その8:航空便など冷蔵保管で輸入されているものを選ぶ

 

輸入されるときに産地からオリーブオイルを輸送する主な方法は3つあり、船便で赤道の近くを通ってコンテナで輸送する、船でリーファーコンテナ(温度を一定に保てるコンテナ)で温度管理して輸送する、航空便で輸送する、です。

この中で安く輸送できる方法は、船便ですがリーファーコンテナを使ってない場合は、輸送中にコンテナ内が高温になってしまいオイルが酸化してます。

冷蔵保管で輸送されているものの方がオイルの酸化が少ないので、温度管理がされたリーファーコンテナや航空便で輸送されているものを選ぶと良いです。

 

 

 

本物のエクストラバージンオリーブオイルと健康に悪いオイルの違い

 

 

その1:本物は味に苦味があり、喉を通る時にピリッと刺激がある

 

本物のエクストラバージンオリーブオイルは、ポリフェノールなどを含んでいるので、苦味、酸味、辛味など刺激を感じる成分が含まれています。

食べた時に、酸味、苦味、喉をオイルが通る時に辛味が全くないものは、エクストラバージンオリーブオイルではないです。

エクストラバージンオリーブオイルとボトルに書いてあってもでも香りがなく、重い感じがあるものは酸化が進んでいる健康に悪いオイルです。

 

 

その2:悪いオリーブオイルはオイルが油っぽい

 

エクストラバージンオリーブオイルは原材料によって色が違うため、色では判断が難しいです。

見分け方としては食べるまで分からないですが、食べた時にべたべたとした油っぽさのあるものはエクストラバージンオリーブオイルではないものの可能性が高いです。

香りにフルーツのような青い果実の臭いもなく、油っぽい臭いがしているものは酸化が進んでいるので、食べるのはやめた方が良いです。

 

 

その3:色が透明なオイルは酸化しているので、食べないでください

 

もし、オリーブオイルで色が透明に近く、青い果実やフルーツのような香りがなく、油っぽいものがあったらそのオイルは酸化してます。

エクストラバージンオリーブオイルに含まれている成分は、光に長時間当たると緑色から透明になってしまいます。

これは中に入っている成分が酸化している時に起きるので、透明に近いオイルは酸化が進んで食べられない状態になってます。

人間の身体の中には毒素などの有害なものを分解する仕組みはありますが、酸化した油は食べると酸化した油を害がないように分解するために身体に負担をかけることになります。

少しの量でも長い間食べ続けたら病気の原因になる可能性もあるので、酸化している油は食べない方が良いです。

酸化した油を食べない方が良い理由については別の記事で解説しているので、そちらをご覧ください。

 

酸化した油を食べない方が良い理由に興味のある方はそちらをご覧ください。<酸化した油は健康に悪い!食べてはいけない理由と見分け方を解説

 

 

 

まとめ

 

 

どんなに健康に良いと言われているオイルでも、原材料、製造方法、保管状態でオイルの品質が変わります。

オイルは光、熱、空気に触れると酸化しやすく、ボトルの外からの見た目だけではわからないので、食べてみないと酸化しているかどうか判断が難しいものもあります。

その中でも品質の良いエクストラバージンオリーブオイルを選びたい時は、色の濃い遮光瓶に入っている、酸度が0.8%以下、オーガニック認証マークがある、低温圧搾法(コールドプレス)、値段が安すぎない、ラベルに生産国・原材料・原材料の品種が書いてある、コンクールなどで受賞歴とJOA認定マークがある、航空便など冷蔵保管で輸入されている、の7つの条件を満たしてるものを買うと良いです。

どうしてもすべての条件がそろわない時は、遮光瓶、低温圧搾法、JOA認定マークか受賞歴のあるものを選ぶと良いです。

この記事では、健康に悪いオリーブオイルが多い理由、本物のエクストラバージンオリーブオイルの選び方、本物のエクストラバージンオリーブオイルと健康に悪いオイルの違いをご紹介しました。

他の記事では健康に良いオイルの選び方や健康に良いオリーブオイル紹介しているので、興味のある方はそちらもご覧ください。

 

 

 

健康に良いオイルの選び方に興味のある方はこちらをご覧ください<[解説]健康に良いオイルの選び方~基本は3つの条件で選ぶ~

 

 

健康に良いオリーブオイルに興味のある方はこちらをご覧ください<健康に良いのは、本物のエクストラバージンオリーブオイルだけ

 

 

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