健康的な生活を心がけていても、毎日の食事から身体に必要な栄養を摂るのは大変です。
健康食品に興味はあるけれど、健康食品には種類が多く何をどう選んでいいかのわからないとお悩みの方へ向けて、6分程度で健康食品の種類・メリットやデメリット・選び方・使い方がわかるよう記事にまとめました。
この記事では、
・健康食品って何?サプリメントは健康食品なの?
・健康食品のデメリットにはどんなものがあるの?
・健康食品にはどんな種類があるの?
こういったお悩みにお答えます。
目次
・健康食品とは?
・健康食品のメリットとデメリット
・健康食品の種類
・健康食品の選び方
・健康食品の使うに気を付けるポイント
・おすすめの健康食品
健康食品とは?
健康食品の定義
健康食品とは、法律上の定義はなく、健康に良いとされる食品全般を指します。健康食品には、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品など、様々な種類があります。
保健機能食品制度と健康食品
保健機能食品制度とは、健康食品について、その機能性を科学的に評価し、表示を許可する制度です。保健機能食品制度で認められる健康食品には、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3種類があります。
保健機能食品制度で認められる健康食品の種類
特定保健用食品
特定保健用食品は、健康に係る保健効果が科学的に証明された食品です。食品に表示する場合は、厚生労働省の審査を通過し許可を得る必要があります。
栄養機能食品
栄養機能食品は、特定保健用食品に比べて、健康に係る保健効果が限定されています。こちらは、厚生労働省の届出をすることで、機能性を表示することができます。
機能性表示食品
機能性表示食品は、特定保健用食品や栄養機能食品とは異なり、厚生労働省の審査を通過する必要はありません。企業が自社の責任において、科学的根拠に基づいて機能性を表示することができます。
健康食品のメリットとデメリット
健康食品のメリット
健康を維持・改善に役立つ
健康食品には、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は、健康を維持・改善に役立ちます。
例えば、ビタミンCは免疫力を高め、ビタミンEは抗酸化作用があり、食物繊維は便秘を予防します。
食事だけでは補えない栄養素を補給できる
現代の食生活では、食事だけでは必要な栄養素をすべて補えないことが少なくありません。
健康食品は、食事だけでは補えない栄養素を補給するのに役立ちます。例えば、カルシウムは骨粗鬆症の予防に、鉄分は貧血の予防に役立ちます。
生活習慣病の予防に役立つ
健康食品は、生活習慣病の予防に役立ちます。
例えば、コレステロール値を下げる効果のある健康食品、血圧を下げる効果のある健康食品、糖尿病を予防する効果のある健康食品などがあります。
美容に役立つ
健康食品は、美容にも役立ちます。例えば、シミやシワを予防する効果のある健康食品、肌をハリのある状態に保つ効果のある健康食品、髪を健康に保つ効果のある健康食品などがあります。
運動や食事療法の補助として役立つ
健康食品は、運動や食事療法のサポートにも役立ちます。
例えば、運動をサポートする健康食品、食事療法に必要な栄養素を補給する健康食品などがあります。
健康食品のデメリット
副作用が出ることがある
健康食品には、副作用が出る可能性があります。これは、健康食品に含まれる成分が、体に合わない場合があるためです。
高価なものがある
健康食品は、一般的な食品に比べると価格が高い傾向にあります。これは、健康食品には、一般的な食品にはない機能性や効果が期待されているためです。
効果には個人差がある
健康食品の効果には、個人差があります。これは、健康食品の効果は、体質や年齢、生活習慣などによって異なるためです。
誤った情報に騙される可能性がある
健康食品には、誤った情報が広まっていることがあります。
偽物や粗悪品が流通していることがあるので、健康食品を選ぶ際には、信頼できる情報源から情報を得るようにしてください。
例えば、健康食品の信頼できる情報源としては、国立健康・栄養研究所、厚生労働省、消費者庁、日本医師会、日本薬剤師会などのサイトがあります。
健康食品を使うときに注意すべきポイント
・健康食品の種類や効果をよく理解する
・正しい用法・用量を守る
・長期間使用しない
・健康食品は医薬品ではないため、病気を治す効果はありません。
・健康食品を摂取する前に、必ず医師に相談することが大切です。
・副作用が出た場合は、すぐに使用を中止してください。
・高価な健康食品には注意が必要です。
・偽物や粗悪品が流通していることがあるため、信頼できるお店で購入してください。
健康食品の種類
ビタミン剤
ビタミン剤は、体内で生成できないビタミンを補給するための食品です。
ビタミンは、体内のさまざまな機能を正常に働かせるために必要な栄養素です。ビタミン不足は、疲労感、肌荒れ、貧血などの症状を引き起こすことがあります。
ビタミン剤には、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2種類があります。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすく、排泄されやすいため、毎日補給する必要があります。脂溶性ビタミンは、脂肪に溶けやすく、体内に蓄積されるため、過剰摂取に注意が必要です。
ミネラル剤
ミネラル剤は、体内で生成できないミネラルを補給するための食品です。
ミネラルは、体内のさまざまな機能を正常に働かせるために必要な栄養素です。ミネラルには、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、銅、マンガン、ヨウ素、セレンなど、様々な種類があります。
ミネラル不足は、骨粗鬆症、貧血、動脈硬化などの症状を引き起こすことがあります。
サプリメント
サプリメントは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ハーブなどの栄養素を凝縮した食品です。食生活で不足しがちな栄養素を補給することができます。
日常生活で不足しがちな栄養素を手軽におぎない、健康づくりをサポートには役立つかどうか、科学的根拠があるかどうかは、必ずしも十分ではありません。
特定保健用食品
特定保健用食品は、特定の保健機能がある食品で、厚生労働省が認可した食品です。
特定保健用食品には、トクホマークが付いています。トクホマークは、特定の保健機能があることを表示するためのマークです。
特定保健用食品には、骨粗鬆症予防、高血圧予防、脂質異常症予防など、さまざまな種類があります。
栄養機能食品
栄養機能食品は、厚生労働省が定めた基準を満たした食品です。栄養機能食品には、特定の栄養成分が強化されています。
栄養機能食品には、カルシウム強化牛乳、鉄分強化食品など、さまざまな種類があります。
機能性表示食品
機能性表示食品は、特定の保健機能があることを表示できる食品です。各企業が科学的根拠に基づいて表示していますが、特定保健用食品のように厚生労働省の認可を受けていません。
健康食品の選び方
目的に合った健康食品を選ぶ
健康食品は、さまざまな種類があり、それぞれに異なる効果があります。そのため、自分の目的に合った健康食品を選ぶことが大切です。
たとえば、美容を目的にするなら、ビタミンCやコラーゲンを多く含む健康食品を選ぶとよいでしょう。
成分をチェック
健康食品を選ぶ際には、成分をチェックすることも大切です。
健康食品には、さまざまな成分が含まれていますが、すべての成分が自分の目的に合っているとは限りません。
そのため、自分の目的に合った成分が含まれているかどうか、自分の健康状態や目的に合っているかを確認することが大切です。
例えば、アレルギーのある人は、アレルゲンを含む健康食品は避ける必要があります。
メーカーのチェック
健康食品を選ぶ際には、そのメーカーをチェックすることも大切です。
健康食品は、さまざまなメーカーから販売されていますが、すべてのメーカーが信頼できるとは限りません。
信頼できるメーカーかどうかは、そのメーカーの歴史や実績、品質管理体制などをチェックすることで判断できます。
例えば、厚生労働省の認可を受けているメーカーの健康食品は、安全性が高いとされています。
価格のチェック
健康食品は、さまざまな価格帯で販売されています。そのため、自分の予算に合った健康食品を選ぶことが大切です。
ただし、価格が安いからといって、必ずしも効果が期待できるとは限りません。そのため、価格と効果のバランスをよく考えて選ぶようにしましょう。
迷ったら認定健康食品(JHFA)マークの付いたものを選ぶ
認定健康食品(JHFA)マークは、日本健康食品協会が認定した健康食品につけられるマークです。
このマークは、健康食品の安全性や有効性を確認した上でつけられるため、安心して購入することができます。
健康食品の使うに気を付けるポイント
用法・用量を守る
健康食品は、それぞれに用法・用量が定められています。用法・用量を守らないと、副作用や健康被害を起こすこともあります。
健康づくりの補助的なものとして活用する
健康食品は、あくまで健康づくりの補助的なものです。健康食品を摂取するだけで、健康になれるわけではありません。健康的な食生活や運動を継続することが大切です。
健康食品手帳などで自分の体調や効果を把握する
健康食品を摂取する際には、自分の体調や効果を把握しておくことが大切です。
摂取量や体調の変化などを記録しておくと、健康食品の効果をより把握しやすくなります。
健康食品手帳などを活用して、自分の体調や効果を記録しておくと良いでしょう。
医薬品や他の健康食品との併用はしない
健康食品を医薬品や他の健康食品と併用すると、思わぬ副作用や健康被害を起こす可能性があります。
医薬品や他の健康食品を服用している場合は、必ず医師や薬剤師に相談してから健康食品を摂取してください。
不調を感じたら医師や薬剤師などに相談する
健康食品を使用していて不調を感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談してください。
健康食品が原因で不調を起こしている可能性があるので、健康食品の摂取は中止してください。
おすすめの健康食品
ビタミン・ミネラル
ビタミン・ミネラルは、体内のさまざまな機能をサポートする重要な栄養素です。
ビタミン・ミネラルが不足すると、疲労感、肌荒れ、貧血などの症状が出ることがあります。
食事から摂取するのが理想ですが、食事だけで十分に摂取できない場合は、健康食品で補給することをおすすめします。
食物繊維
食物繊維は、腸内環境を整える効果があります。腸内環境が整うと、便秘や下痢などの症状が改善され、免疫力もアップします。
また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防に役立ちます。食物繊維は、野菜や果物、全粒穀物などに多く含まれています。
ポリフェノール
ポリフェノールは、植物に含まれる天然の成分で、抗酸化作用を持つ物質です。
抗酸化作用は、体内の老化や生活習慣病の予防などのさまざまな健康効果が期待されています。
ポリフェノールは、赤ワイン、緑茶、チョコレート、コーヒーなどに多く含まれています。
プロバイオティクス
プロバイオティクスは、腸内細菌の一種です。
プロバイオティクスは、腸内環境を整える効果があり、便秘や下痢などの症状の改善に役立ちます。
プロバイオティクスは、ヨーグルト、納豆、キムチなどに多く含まれています。
フィッシュオイル
フィッシュオイルは、魚油に含まれる脂肪です。フィッシュオイルには、DHAとEPAが含まれています。
DHAとEPAは、脳や目の健康に良いとされています。フィッシュオイルは、サバ、イワシ、サケなどの魚に多く含まれています。
まとめ
健康食品は、健康を維持・増進するために役立つ食品です。選ぶ際には、自分の健康状態や目的に合った健康食品を選ぶことが大切です。
健康食品には、さまざまな種類があり、それぞれに独自の健康効果が期待できますが、薬ではありません。薬のように、病気を治す効果はありません。
健康食品を使用する際には、その効果や安全性を十分に理解した上で、適切に使用しましょう。
この記事では、健康食品の種類・メリットやデメリット・選び方・使い方をご紹介しました。