オイル・油 健康

鶏皮の油は健康に良い?鶏皮の油が健康に良いか調べた結果のまとめ

 

 

・鶏皮って焼くとすごい油だけど健康に良いの?

・鶏皮に含まれる油ってどんな油なの?

・鶏皮からつくった鶏油を食べても健康に良い?

 

こういったお悩みに答えます。

 

 

 

目次

・鶏皮や鶏皮の油は健康に悪いので、食べない方が良い理由

・鶏皮に含まれる油や栄養と健康への効果

・自宅で鶏皮や鶏油を料理に使いたい時に健康のためにできること

 

 

 

鶏の皮を買って食べるほど鶏皮が好きだったり、鶏油が好きな人もいると思いますが、鶏の皮の油って健康に良いのかな?と気になった方へ、この記事では鶏皮の健康への影響を調べた結果をまとめて解説します。

鶏皮や鶏油が健康に良いか結論から言ってしまうと健康に悪いです。健康のために少しでも何かいいことを始めたいと思ったあなたが、自分の生活の中でできることから始める時の参考にしてみて下さい。

 

 

 

鶏皮や鶏皮の油は健康に悪いので、食べない方が良い理由

 

 

その1:同じ量でも鶏皮よりも脂身付きの和牛のバラ肉の方がいい

 

鶏皮の油が健康に良いか結論から言うと悪いです。理由は、脂身付きの和牛のバラ肉、豚バラ、オリーブオイルなどの油と比べて身体に悪い油が多いからです。

鶏もも肉の鶏皮100gと脂身付きの和牛のバラ肉100gを比べてみると、油全体の量と飽和脂肪酸の量は似ていますが、オメガ6が多いです。

脂身付きの和牛のバラ肉100g当たりのオメガ6の量は1.07gですが、鶏皮100g当たりのオメガ6は少なくても約6g含まれています。

オメガ6は食べ過ぎると、認知症、脳梗塞、心筋梗塞などの病気になる可能性が高くなります。

飽和脂肪酸は食べ過ぎると、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などの病気になる可能性が高くなります。

油の全体の量と油に含まれている油の種類を比べてみると、鶏皮よりも脂身付きの和牛の方が健康に良い油が多いです。同じ量を食べるなら、健康に悪い油の多い鶏皮は食べない方が良いです。

 

 

その2:鶏皮のコラーゲンだけ食べても美肌効果は期待できない

 

鶏皮を食べても大量の身体に悪い油を摂ることになるだけで、美肌効果は期待できないです。

理由は、そもそも鶏皮に含まれるたんぱく質の量が少なく、鶏皮からコラーゲンを摂ってもお肌ではなく身体の中のたんぱく質が必要なところに使われるからです。

コラーゲンはたんぱく質の種類の1つで、食べ物から摂ったコラーゲンやたんぱく質は、身体の中の酵素で分解されてアミノ酸になります。

アミノ酸は、骨、皮膚、歯、爪、髪の毛、筋肉、内臓、消化酵素など身体に必要なところで使われます。

鶏皮のコラーゲンを食べても、そのままお肌の材料としてコラーゲンは使われません。鶏皮100g当たりに含まれるたんぱく質は、多くても約10gです。

身体の中でつくれないので食べ物から摂る必要のあるたんぱく質は必須アミノ酸と呼ばれていますが、鶏皮に含まれている必須アミノ酸は多くても100g当たり2g未満です。

同じ量を食べるなら100g当たりの飽和脂肪酸の量が鶏皮と似ていても、たんぱく質の量が多い豚バラを食べた方が良いです。

 

 

その3:鶏皮を加熱してつくる鶏油は食べない方が良い

 

鶏油はラーメンのスープに入れたり、チャーハンを炒める油に使うと美味しいです。他にも、チキンカレーに入れても美味しいでが、鶏油は食べない方が良いです。

理由は、油は加熱すると酸化していき、加熱した油を再加熱して使うと酸化した油を沢山とることになるからです。

鶏油をつくる時に鶏皮を加熱して油を摂りますが、飽和脂肪酸が多く含む鶏皮でも加熱すれば油が酸化します。

冷凍してためておいた鶏皮から鶏油を作る場合は、油がとれるまで長時間加熱することになるので身体に悪いです。

鶏皮を加熱して出てきた鶏油をキッチンペーパーなどで濾過して出てきた油を冷まして、別の時に必要な分をまた加熱して使っていませんか?

既に酸化している油をさらに加熱すると酸化が進んで身体に悪い油になるので、鶏油を料理に使うのはやめた方が良いです。

酸化した油は、少量でも長期間食べ続ければ肝臓に負担がかかり、体調を崩したり、病気になる可能性が高くなります。

酸化した油は食べてしまっても身体の中に吸収する前に小腸で分解されますが、分解しても数%は身体に吸収されます。身体の中に吸収された酸化した油の分解は肝臓でしかできません。

身体に悪いものを更に身体に悪い食べ方で食べても少量なら直ぐには病気にはなりませんが、食べ続ければ何十年か後に身体の不調として出てくることがあります。その時になってから身体の不調や病気の治療をするよりも、鶏皮や鶏油を食べないだけで済むなら食べるのはやめた方が良いです。

 

 

 

鶏皮に含まれる油や栄養と健康への効果

 

 

その1:鶏皮に含まれる成分

 

鶏むね肉の鶏皮100g当たりに含まれる成分

生の場合

脂質:48.1g

飽和脂肪酸 14.85g

一価不飽和脂肪酸 23.5g

オメガ3:0.28g

オメガ6:6.03g

炭水化物:0g

たんぱく質:9.4g

必須アミノ酸:約1.93g

非必須アミノ酸:約6.3g

 

鶏もも肉の鶏皮100g当たりに含まれる成分

生の場合

脂質 51.6g

飽和脂肪酸 16.3g

一価不飽和脂肪酸 25.23g

オメガ3:0.29g

オメガ6:6.25g

炭水化物:0g

たんぱく質:6.6g

必須アミノ酸:1.26g

非必須アミノ酸:4.9g

※この資料は、厚生労働省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」を参考に執筆者が作成したものです。

 

 

その2:鶏皮の健康効果のまとめ

 

鶏皮の健康への効果にはどんなものがあるのか調べてみると、コラーゲンが入っているから美容に良い、一価不飽和脂肪酸が豊富に含まれていて身体に良い、400種類以上の酵素の活性化させる働きのあるナイアシンが含まれている、酵素分解と疲労回復に役立つアンセンが入っている、エネルギーを作り出す時の活性酸素を抑えるカルノシンが入っている、などがあります。

 

 

その3:鶏皮や鶏油の健康への効果がある栄養は、他の食材でも摂れる

 

鶏皮と皮なしの鶏のむね肉のナイアシンの量を比べると、鶏皮を食べてナイアシンを補給するメリットはないです。

鶏皮は100g多くても6.7mg、皮なしの鶏むね肉100g当たりで12.1mgなので、鶏皮食べるより皮なしの鶏むね肉の方が身体に良いです。

鶏油とオリーブオイルを比べた場合も、鶏油よりもオリーブオイルの方がオレイン酸の老が多いため、鶏油を食べるメリットはないです。

ナイアシン、アンセン、カルノシン、などの栄養は鶏むね肉からも他の食べ物からも摂れます。

健康や美容のために鶏皮を食べるなら、皮なしの鶏むね肉100gを野菜と一緒にオリーブオイル10gで炒めて食べた方が身体に良いです。

 

 

 

自宅で鶏皮や鶏油を料理に使いたい時に健康のためにできること

 

 

その1:鶏油を食べるよりも皮付きの鶏肉を使って料理をする

 

自宅で鶏油でスープを作るのであれば、皮付きの鶏肉を使ってスープを作った方が良いです。

理由は、鶏油をつくる時に鶏皮を高温加熱して油を作っているので、鶏油の中の油は既に酸化しているからです。

酸化している油を再加熱すると酸化した油が増えてより身体に悪い油になります。

買ってきた皮付きの鶏肉を焼いた時に出る油で炒め物をしても、油は酸化しますが鶏油を使うよりは良いです。

 

 

その2:できるだけ料理をつくる時は、蒸したり茹でて作る

 

酸化した油も身体に悪いですが、AGE(最終糖化物質)も身体によくないので、できれば皮付きの鶏肉などは、煮る、蒸す、などして食べた方が良いです。

理由は、鶏皮をカリカリになるまで加熱するとこんがりとした焼き色ができますが、このこんがりとした焼き色には身体の老化の原因にもなるAGEが多いからです。

AGEは、糖質とたんぱく質が加熱されたことでくっついてできた物質で、色は茶色や褐色です。AGEは食べ過ぎると、お肌のシワ、脳梗塞、心筋梗塞などになる可能性が高くなると言われています。

AGEが多く作られる調理方法は、1番は揚げる、2番目は焼く、3番目は炒める、4番目は煮る、5番目は蒸したり茹でる、です。

揚げた食べものを炒めて作る調理、揚げ物を電子レンジで再加熱する、二度揚げしたものはAGEの量はもっと多いです。

できれば、揚げ物は控え、蒸したり茹でたりして食べた方が良いです。

 

 

その3:鶏皮の揚げたものや鶏油を食べたい時の対処法

 

どうしても鶏皮の揚げたものや鶏油を食べたい時はAGEの害を減らすのに役立つこと、活性酸素の害を防ぐのに役立つこと、の2つの方法を組み合させて食べると良いです。

理由は、身体の中でもAGEはつくられていて、AGEが作られるときに活性酸素も一緒に作られるので、AGEと活性酸素の害を防ぐのに役立つことを一緒にやった方が良いからです。

活性酸素とAGEの害を減らすのに役立つ方法は、ビタミンや抗酸化物質を多く含む野菜や飲み物を摂ることです。

ビタミンの中でAGEの害を防ぐ働きがあると言われているのは、ビタミンB1、ビタミンB6があります。

ビタミンB1 が多く含まれる食べ物には、大豆、ごま、などがあります。ビタミンB6が多い食べものには、鶏肉、くるみ、などがあります。

AGEと活性酸素の害を防ぐのに役立つビタミンには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがあります。

ビタミンAが多いものは、ほうれん草、小松菜などがあります。ビタミンCが多いものは、キウイ、ブロッコリーなどがあります。ビタミンEが多いものには、ナッツ類、かぼちゃなどがあります。

抗酸化物質は、AEGだけでなく活性酸素の害を防ぐのにも役立つので、赤ワイン、緑茶などを一緒に飲むと良いです。

別の記事では、揚げ物が健康に悪い理由と揚げ物を食べたい時の対処法に解説をしていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

揚げ物が健康に悪い理由と揚げ物を食べたい時の対処法に興味のある方は、こちらをご覧ください。<揚げ物の油が健康に悪い理由と食べたい時の対処法のまとめ

 

 

 

まとめ

 

 

鶏の皮をパリパリに焼いたり、揚げて食べたり、鶏の皮からとった油でチャーハンやラーメンを作ると美味しいですが、健康には悪いです。

鶏油は酸化した油で、鶏皮に衣をつけて作ったから揚げは、酸化した油・AGE・アクリルアミドと身体に悪いものが3つセットになっています。

そこへ野菜を食べないでほかほかに炊いた白米を大量に食べて、食後に散歩や軽いも運動しない生活を続けていたら病気になる可能性が高いです。

健康のために何かいいことをしたいのであれば、鶏皮や鶏油を食べるのはやめて食べるものを身体に良いものに変えてみませんか?

この記事では、鶏皮や鶏皮の油が健康に悪い理由、鶏皮に含まれる油や成分と健康への効果、自宅で鶏皮や鶏油を料理に使いたい時に健康のためにできること、を解説しました。

他の記事では、鶏肉の油の健康への効果やおすすめの健康に良い油を含む食べ物の解説をしていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

 

 

 

鶏肉の油の健康への効果について興味のある方は、こちらをご覧ください。<[まとめ]鶏肉の油は健康に良い?鶏肉を食べたい時の対処法

 

 

おすすめの健康に良い油を含む食べ物について興味のある方は、こちらをご覧ください。<[まとめ]健康に良い油・悪い油を含む魚・肉・ナッツのランキング

 

 

 

参考文献:

老けたくないなら「AGE」を減らしなさい

AGEをためないレシピ

文部科学省「肉類-日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

文部科学省「肉類-日本食品標準成分表2015年版(七訂)アミノ酸組成表編-可食部100g当たり」

文部科学省「肉類-日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸組成表編-可食部100g当たり」

-オイル・油, 健康